メンタルヘルス界隈で有名なTwitterのユーザーさんが本を出したので読んでみました。
こんにちは、ヤチヤチルです
著者はほっしー、タイトルは『うつを治す努力をしてきたので、効果と難易度でマッピングしてみた』(以下『うつマッピング』)。
今回は『うつマッピング』を読んでみての感想です。
目次
著者はうつ病患者
タイトルから想像つくでしょうが、ほっしーさんはうつ病患者です。
同じ精神疾患当事者なのに偏見かもしれませんが、300ページ近くの本を書けるなんてすごいなー、と感心してしまいます。
本人は読み書きが好きだとおっしゃってますが、それでもすごいことです。
また、精神疾患当事者が病気を良くすることを主題とした本はあまりない、と思います。
自伝やコミックエッセイはよくみますが、このタイプは珍しいでしょう。
ブログ風?のタッチで一話一話が読みやすい
他のお堅い本とは異なり、多分ブログ風?のタッチになっています。
ところどころ文字が大きくなっていたり、黒太字になっています。
一話一話も最大10ページくらい、最短3ページくらいなので読みやすいですね(間違ってたらすいません)。
書体が読みやすいって、うつの人にはとてもありがたいですよね。
参考文献からの引用もカッコ書きでなく、別枠で設けているので読み飛ばしやすいです(引用って読むのつらいですからね)。
それぞれ何をしたらいいのか、どれくらいオススメなのかわかりやすい
『うつマッピング』の真骨頂は、何がおすすめで、何をしたらいいのかが具体的に書いてあることです。
具体例は分かりやすいですし、実行に移しやすいですよね。
ただ、本文でも出てきますが、注意したいのが、良くも悪くもほっしーさん視点・体験で、あくまで参考に留まることでしょう。
例えば評価の低い「マンガ」があなたにとっては意外なほど効くかもしれません。
そればかりはほっしーさんも私にもわかりません。
ただ、もちろん貴重な体験談、参考資料であることには変わらず、それだけで『うつマッピング』は買う価値があります。
うつになっちゃったけど何したらいいの……という人にオススメ!
前章でも述べましたが、『うつマッピング』はほっしーさん視点・体験のものであり、同じように効果が得られる、というものではありません。
しかし、あとがきにもありましたが、ひとつひとつ試してみれば何かしら自分の身体にあったものがあるかもしれません。
私としては、うつ病歴の浅い人や回復期にある人に特にオススメしたいと考えています。
何をやったらいいのか一番迷う頃ですからね。
もちろん精神疾患の玄人(?)も、こんなこともあったのか!という発見があると思います。
一気に通読するのは少し厳しいので、つまみ読みがオススメ
『うつマッピング』は読んでいて勉強にはなったのですが、やや文章が単調です。
もちろん小説ではないし、解説書に近い本であるから当然ではあります。
よっしゃ、読破するぞ!、と意気込むと多分くじけ、多分余計にうつになります。
気になったところをつまみ読みするのが良いでしょう(前書きにも近いことが書いてあります)。
(言いにくいけど)和田秀樹先生の解説がもう少し何とかならないものか
私にとって、あとがきや解説は本の締めであり読後感を決めます。
同じ人も多いでしょう。
ただ和田先生の解説は精神科事情がメインでちょっと本の面白みが消されてしまうと感じました。
ほっしーさんのせいではないだけに、非常に残念です。
必要に応じて読み返してみたい本
もう一度あの読後感を!、という本ではありませんが、何かしてみようと思うけどどうしよう……、というときに役立つのではないでしょうか。
やりたいこと探しのために使用できるので、必要に応じて読み返してみるのがオススメです。
個人的意見ですが、新しいことを知るより、新しい指針を見つける本である気がします。
本のスタイル的にあまり内容に触れるのはまずいかなー、と思ったので具体性に欠けた記事になったかもしれません。申し訳ありません。
以上、ヤチヤチルでした。
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