【書評】まい『まいちゃんの双極取扱説明書: そう&うつなあなただってきっと大丈夫。』(合同出版)

2021年10月19日


こんにちは、ヤチヤチルです。

今回はまい著の『まいちゃんの双極取扱説明書: そう&うつなあなただってきっと大丈夫。(以下、『まいちゃんのトリセツ』)についての書評です。

周囲の人たちは優しい……けどつらい

読んでいて一番に思ったのが、周囲に怖い人がほとんどいなくて、人間関係の面では比較的恵まれているな、ということです。
会社の人の対応も優しいし、家族や親族も理解者が多い印象でした。

別にこれは妬んでいるわけではありません。
むしろ、いくら良い環境に居ようと双極性障害はつらい病気なんだな、と再度思いました。
だからこそ、嫌な病気なのです。

確かに劣悪な環境にいると、双極性障害は悪化します。
しかし、環境が良いからといって病状が一気に軽くなるわけではなく、つらいものはつらいのです。

『まいちゃんのトリセツ』はそんなことを考えさせてくれる一冊でした。

境遇が似ているので共感がすごい

まいちゃんと私、境遇がどこか似ているんですよね。

私は就職前から発病していて、まいちゃんは就職後に発病(発覚)しているという点は異なります。
しかし、人間関係に恵まれていたり、復職を焦っていたり、病気が原因で退職に追いやられてしまったり、双極性障害で人生観が変わったりなど、どことなく被る点がありました。
なので、非常に共感する点がありました。

もしかしたら、双極性障害の方あるあるかもしれませんね。
皆さんも共感できるかもしれません。

患者がどのような生活をしているのかわかりやすい

改めてになりますが、『まいちゃんのトリセツ』はまいちゃんの闘病記です。
治療の経過をたどっていく闘病記も多い中、『まいちゃんのトリセツ』はまいちゃんの行動や心境、環境といった、生活に焦点が当てられて書かれている印象です。
まさに、取扱説明書といったところでしょうか。

患者にとってどのような治療でどのような病状の経過をたどるのか気になります。
しかし、双極性障害になってしまった自分の生活が今後どうなっていくのだろうというのも気になるものです。
『まいちゃんのトリセツ』では、生活リズムや、仕事や生き方に対する気持ち、会社や家族との付き合い等が描かれており、様々な患者の役に立つでしょう。

なお、治療について全く書かれていないわけではなく、医師の解説という形で章の節目に書かれています。
マンガのリズムを乱したくないときには読み飛ばせばいいので、患者の生活と治療を別々に知ることができるのも良い点です。

治療し始めの方にも、病歴が長い人にもオススメ

生活についても、治療についても載っている、まさに取扱説明書なので、治療し始めの方にオススメの一冊です。

一方で、治療の話の本には飽きた!という病歴が長い人にも、共感できるところがあったり、人生や生活について振り返る機会になったりと、役立つ本であると思います。

絵のタッチの通り、ほんわかとして、読みやすい本なので是非ご一読を。

以上、ヤチヤチルでした。

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