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【雑記】精神医学・医療は科学なのだろうか?【患者目線から】

投稿日:2018年9月17日 更新日:


こんにちは、ヤチヤチルです。

以前Twitterでつぶやいたように、精神医学・医療は科学的でない、という意見をあちこちで見るんですよね。
『精神疾患は作られる』っていう本があるくらいなので、専門的な議論としても難しいラインなのでしょう。
私は精神医学・医療の専門家ではないし、科学とは何かを問う学問(科学哲学)の専門家でもないので、一患者として思うところをつらつらと書いていきます。


精神疾患はつくられる―DSM診断の罠

精神医学・医療が科学っぽくない印象を与えるのはなぜか

なぜ、精神医学・医療は一定の人に科学っぽくないという印象を与えるのか。その理由について少し考えてみました。

問診のみで器具を使わない

一つは問診のみで診断が決まるというのがあると思うんですよ。

他の診療科では血液検査やエコー、生検などで診断するのに、一般的に精神科ではそれがありません。
先生の問診のみです。
光トポグラフィー検査などもありますが、あくまで補助のようです。

いくら脳の疾患だ、と言われても何か五感で感じられる情報が(少なくとも患者には)与えられませんよね。
リーマスの血中濃度くらいでしょうか。

また向精神薬についても、脳に効くと言われても実感しづらいです。
ガンのように目に見えて何かが小さくなったりするわけではありませんし。

社会的・主観的な正常を基準とすることがある

もう一つ、生物学的な正常ではなく、社会的・主観的なものに依るところが多いことが挙げられます。

すなわち、社会的な正常、例えば双極性障害では、散財してしまうというのは社会的な正常とかけ離れているため病気であり、日中動けないというのも社会的な困りごととなっているため病気であると診断されます。

憂鬱でしんどい、というのは生物学的な異常っぽさがありますが、患者の主観的訴えなので多少異なります。
もちろん脳や身体では何か起こっているのでしょうが……。

このように精神医学・医療は、医師の主観っぽいものや、社会的要因を含みながら決まるので、科学っぽくないと感じられてしまうことがあります。

そもそも科学って何?

さて、そもそも科学とは何でしょうか?

根幹に関わる部分は科学哲学という難解な分野で、私には手におえないので、私達が直感的に科学っぽい!と感じられるのは何か、ということを考えていきます。


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器具や数値が科学っぽく感じさせる

一つは器具と数値でしょうか。

医療の現場では聴診器や注射器、医学研究の現場では試験管や顕微鏡、遺伝子配列など、何かしら器具や数値を使っているならば科学っぽいと感じられますよね。
医学・医療以外の分野、たとえば物理学でも器具や数値が科学っぽさを出します。

精神医学・医療でも、薬剤開発等では試験管や顕微鏡を使っているのでしょうが、前述したように診察室で器具を使うことは滅多にありませんよね。
採血で薬の血中濃度を測る程度でしょうか。

患者自身が、主観的に付けることはありますが、医師がうつや躁を客観的に数値化することもありませんよね。
少なくとも私は主治医に、そんなことをされた事はありません。

言い逃れできそうだと科学っぽく感じない

科学は間違っていたら、間違っていたと認め、新たな発見が出たら、これまでの知見は過去のものとなります。
逆に間違っていると指摘されたときに、その可能性もあるが~なので間違っていない、と言い逃れされたら科学っぽくは感じませんよね。

さて、精神医学・医療はどうでしょう。あなたは言い逃れできそうだと感じますか?感じませんか?

精神医学以外の医学は科学なのか?

これまでの話の流れだと、精神医学・医療は科学っぽくないと感じることでしょう。では、他の医学は科学っぽいのでしょうか?

器具や数値を使ったり、客観性が「ありそう」ですし、多くの医学・医療は精神医学・医療と比べると科学っぽく感じるかと思います。言い逃れもあまりしなさそうですよね。

歴史を振り返ると医学・医療は必ずしも科学的ではなかった?

では、過去はどうだったのでしょうか?医学・医療の歴史を引っ張ってこなければ断定はできませんが、それほど科学っぽくなかったのではないでしょうか。

例えば天然痘という病気の予防法に種痘というものがあるのですが、これは科学的根拠というより経験則から得られた予防法だそうです。
極端にさかのぼれば陰陽師や呪術師などもいますし、精神医学・医療以外の医学・医療にも科学っぽくない時期があったはずです。

現代の医学・医療は一部を取り出して診ることができる?

過去に対して現代の医学・医療は科学っぽいのでしょうか?

一般に現代医学・医療は人体の一部(患部)を取り出して診ることが可能です。
対して現在の精神医学・医療は精神疾患を脳の病気としているのにも関わらず、全体(患者全体)を診ているように思われます。

病気を全体から一部に落とし込むことで、検査や治療がしやすくなり、より科学っぽくなる、正確には科学が適用されると言えるでしょう。

このように考えると現代医学・医療は科学っぽいと言えるのではないでしょうか。

精神医学・医療は科学っぽくなる途上ではないだろうか?

一般的な医学・医療も過去には科学っぽくなかったということは、現在科学っぽくない精神医学も今後科学っぽくなるのではないでしょうか。
言い換えれば、精神医学・医療は科学っぽくなる発展途上にあると言えます。

そのキーとなるのが病気の部分化だと思われます。すなわち精神疾患がきっちり脳(あるいは他の部位)へと還元され、科学っぽく検査や治療を行なえることが大切になるでしょう。

実際、光トポグラフィ―やバイオマーカーによる診断についての研究が進んでいますし、遺伝子を元に新たな薬剤開発も行なわれています。

部分化によって、失われてしまう部分、例えば社会的問題が見落とされてしまう可能性もあります。
そこは、現在の精神医学・医療「らしさ」を上手く残していけば、部分も全体も救えるのではないでしょうか。

いたるところで反発の多い精神医学・医療。今後の動向が気になるところです。

以上、一患者の雑記でした。

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双極性障害(Ⅱ型)。手帳2級。
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