こんにちは、ヤチヤチルです。
このブログの読者は、私と同様に、メンタルに何らかの不調を持っている方が多いと思うので、書くのを少しためらったのですが、正直に書こうと思います。
双極性障害を発症する前は、精神疾患について偏見がありました。
今思えば恥ずかしいことです。
うつ病=甘えとは思っていなかったが・・・
精神疾患には色々ありますが、発症前の私はほとんど知りませんでした。
唯一知っていたのがうつ病です。
正確に言えば統合失調症も知っていたのですが、うつ病の一部だと思っていました。
うつ病への認識は「そんなのよくあるじゃん」
唯一知っていたうつ病でさえ、「そんなのよくあるじゃん」と考えていました。
確かに、気分が落ち込むとか、憂鬱な気持ちになるとか、意欲が湧かないといった個々の症状自体は身近にありうるので、当時の私は、想像ができなかったんだと思います。
今ならわかりますが、通常の気分の落ち込みや、憂鬱な気持ちについて、病気のそれは大きく違うんですよね。
うつ病をカミングアウトしてくれた大学の同期
発症前、大学の同期(以下、同期D)がうつ病であることをカミングアウトしてくれました。
きっかけは、別の同期(以下、同期S)が引きこもりを続けていて心配になり、同期Dを含む数人と、様子を見に行った事からです。
同期Sの様子は明らかにおかしく、何か精神疾患ではないか、という話でまとまり、後日病院へ行くように促しました。
次の日、大学で同期Dとたまたま遭遇し、同期Sの話をしました。
そこで、同期Dが実はうつ病であることをカミングアウトしてくれました。
同期Dは、私を信頼して、カミングアウトしてくれたのでしょう。
しかし、先述したように、当時の私は「そんなのよくあるじゃん」状態。
症状を聞くも、あまりピンとくることはありませんでした。
「死にたくなることもある」と言われても、「よくあるじゃん」と当時の私は思っていました。
とても恥ずかしい話です。
後日談ですが、同期Sは、病気ではなく、ストレスで一時的に調子が悪かったのだそうです。
同期Dは、Facebookを見る限り元気にやっています。
私は無事、無職です。
過去の私には想像力が欠けていた
病気について知識がないのは仕方ないとしても、同期Dの病気を「そんなのよくあるじゃん」と考えていたのはとても恥ずかしい過去です。
病気に対する「そんなのよくあるじゃん」、という態度の根源は、自分の「つらい」と他人の「つらい」を、同一のものと捉えてしまうことにあるのだと思います。
「つらい」の質や量は個人で異なりますし、同じ人の「つらい」もその時々で変化します。当時の私に欠けていたのは、それに気付く想像力でした。
想像力を持とうと反省している
病者や障害者に限らずとも、誰かと接するときは想像力が少なからず必要です。
若いとはいえ、私にはその能力が不足していました。
未だに、十分な想像力を持っているのか不安ではありますが、今後は気を付けていきます。
同じような経験をお持ちの皆様もお気を付け下さい。
以上、ヤチヤチルでした。
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