スティグマ メンタルヘルス 医療 社会

嫌われがちなファッションメンヘラもガチメンヘラ予備軍ではなかろうか?

投稿日:2018年8月8日 更新日:


こんにちは、ヤチヤチルです。

インターネット、特に精神疾患に関する話を見ていると、ファッションメンヘラという言葉が散見されます。
ここでのファッションメンヘラとは、(診断が下っていないのに)精神疾患を装っていたり、精神疾患患者になりたがる人のことです。

ファッションメンヘラと対極にある、私のような本物の精神疾患患者(ガチメンヘラ)からは、一般的に嫌われがちです。

でも、もしかしたらファッションメンヘラの一部は、ガチメンヘラ予備軍じゃないかと思うんですよね。

なぜガチメンヘラにファッションメンヘラは嫌われるのか?

そもそも、なぜガチメンヘラからファッションメンヘラは嫌われるのでしょうか?

いくつかあるとは思いますが主に次の3つに集約されると思います。

病気をおもちゃにしている

病気の肩書きが欲しいだとか、病気を理由に休んだり遊んだりをするだとか、まさに病気をファッションの一部だと考えているところが、反感を買っているのだと思います。

望んでいないのに病気となってしまったり、症状に振り回されてしまっているガチメンヘラとしては、たまったもんじゃないですよね。

仲間だと思っている

ガチメンヘラは、ガチメンヘラ同士で病気を元に仲間意識や連帯感を持つことが多いです。
その中にファッションメンヘラが同病同士頑張ろう、と無理矢理入ろうとすると嫌われます
同じ志を持って集まったコミュニティに、その志を全く持たない人が入ったら誰だって嫌ですよね。

ちなみにこの問題に近いところで、もう少し根深い問題があると私は考えています。
というのも、当事者同士でも、排他的なコミュニティ形成が(良くも悪くも)なされているのかもしれないからです。

疾患への偏見を助長しかねない

ファッションメンヘラは病気アピールが強かったり、その割にガチメンヘラより明らかに元気だったりします。
言動がちぐはぐなのです。
なまじ活動的なのも相まって、一般の中での精神疾患に対する認識が歪んでしまいます。

前と同じく、こちらに関してもやや根深い問題だとにらんでます。

例えば、双極性障害一つ取っても症状は様々で、社会的に活動できる人とできない人で差ができ、更に活動できる人ばかりが目立ちがちというものがあります。

ファッションメンヘラがガチメンヘラ予備軍だと思う理由

ガチメンヘラの中には、前述した理由でファッションメンヘラを嫌っている人もいるでしょう。
嫌いなら嫌いで仕方ないのですが、ちょっと待ってください。

ファッションメンヘラの一部は、ガチメンヘラ予備軍なのかもしれません。

それは次の2つのことからそう考えています。

病気になる直前である

精神疾患にいきなりなるわけではありません。
少しずつ進行していきます。

実際、思春期・青年期において統合失調症などの発症の前段階がある、と言われています(参考:東京大学)

私は双極性障害ですが、20歳から徐々に病んでいったことを覚えています。
21歳に受診して、うつ病と診断されました(後に双極性障害に変更されました)。
みなさんも、思い返せば徐々に病んでいったのではないのでしょうか。

ファッションメンヘラは、その過程にあるのではないでしょうか。
適切な支援が必要だと言えます。

グレーゾーンである

病院に行くほどでもない、あるいは病院で診断がつかない程度ではあるが、メンタルはボロボロということも考えられます。
社会からも医療からも取り残されている状態なのです。

もちろん、もっと医療化しろとか、ファッションメンヘラを容認しろ、というわけではありません。
適切な支援が必要なのです。
適切な支援がないと、いずれガチメンヘラになってしまうでしょう。

ファッションメンヘラはSOSかもしれない

ただの「ファッション」なこともありますが、発症前だったりグレーゾーンだったりする可能性もあります。

先ほど述べたように、必ずしも容認すべきというわけではありません。
SOSを見抜いて、適切な支援をすることが必要なのです。

ゲートキーパーとして、個人個人が活動することもできますが、限界もあります。
社会と医療、とくに社会が適切な支援をなさねば大きく前には進みません。

「生きづらさ」という点では同じ

これまでファッションメンヘラの擁護のようなことをしてきました。

個人的な立場としては、ファッションメンヘラに対して不快感を抱いたこともありますが、最近では、同じように「生きづらさ」を持っている人も多いな、と感じています。
例えば、背景にいじめがあったり、家庭環境の悪さがあったり、どこにも居場所がなかったりします。

どちらのメンヘラにしても、「生きづらさ」は抱えています。
この「生きづらさ」は医療だけでは解決しません。
社会で「生きづらさ」について、真正面から向き合っていく他ありません。

以上、ヤチヤチルでした。

スポンサーリンク




-スティグマ, メンタルヘルス, 医療, 社会

執筆者:

関連記事

一年半働いた私が感じた会社員として働くメリットとデメリット

こんにちは、ヤチヤチルです。 私は二年ちょっとほど会社に所属し、うち一年半ほど働き、半年休職しました。 プログラマーとして働き、一日中本社や支社のオフィスでの勤務でした。 そんな私が感じた会社員として …

【感想】まい『まいちゃんの双極取扱説明書: そう&うつなあなただってきっと大丈夫。』(合同出版)

こんにちは、ヤチヤチルです。 今回はまい著の『まいちゃんの双極取扱説明書: そう&うつなあなただってきっと大丈夫。』(以下、『まいちゃんのトリセツ』)についての感想です。 目次周囲の人たちは優 …

継続は難しいが自信につながる

こんにちは、ヤチヤチルです。 私がブログを始めて、そろそろ一か月となります。 多少の自信はつきました。 なるべく毎日更新しようとしているのですが、なかなか難しいものですね。 言い訳になるかもしれません …

Twitterの使い方として「命のツール」があると思うんだ

こんにちは、ヤチヤチルです。 このブログに流れてくる人のほとんどがTwitter経由だと思うので、みなさんTwitterをやっていることでしょう。 Twitterはネット環境さえあれば誰でも、いつでも …

ペットとの言語外のコミュニケーションによる癒しと責任による成長

こんにちは、ヤチヤチルです。 Twitterで私や妻は愛犬レイの写真をあげたり、可愛い行動を解説したりしてます。 実家では猫も飼っています。 動物って癒されますよね。 動物が苦手な方も、何かに癒される …

管理人のヤチヤチルです。
双極性障害(Ⅱ型)。手帳2級。
同病の妻と手を取り合いながら暮らしています。
【経歴】
東京大学大学院卒。
IT系企業に就職。1年半で休職、2年で退職。
現在Webライター。
お仕事は、問い合わせ or TwitterのDMにて。


follow us in feedly